ぱんこの日記

ていねいなくらしのために、ゆらゆら書きます。

バレンタインデーの告白

今日は、バレンタインデー。好きなひとにチョコをおくる日。きっといろんなところで、すてきな恋が始まったり、するんだろうなぁ。みんなドキドキしてるんだろうなぁ。下駄箱とかいつも靴の出し入れしかしないくせに、今日ばかりはじろじろ見ちゃったりするんだろうなぁ。いいなーいいなー。

こんなすてきな日なのだから、なにかほんわかする思い出のひとつやふたつ誰にでもありそうなものだけれど、私にはこれといった思い出がない。なんと寂しきこと。正確にいうと、ないわけではない。ただ、思い切って好きなあの子に思いを告げて付き合うことになった、とか、手作りのチョコレート作ってがんばった、とか自分の心に刻まれるような一か八かの大勝負のような感じのやつが、ひとつもない。

そもそも、面と向かって告白をしたことがないのだから、バレンタイン以前の問題なのかもしれない。「好きです」とか「付き合ってください」とか言えるひと、凄すぎませんか。どうしたら言えるんですか。私は言えません。とてもとても、そんな勇気がない。のどから手がでるほどその人のことが好きだったとしても、言えない。だって、反応が怖いじゃない。次の日、目すら合わせてくれなくなってしまう可能性だってあるわけじゃないですか。そんな相手の気持ちが分からないような何の保証もないところに飛び込むなんて、想像するだけでも、ぞっとする。一応補足しておくと、もちろん付き合ってる彼氏には「好き」って言える。たぶんうざいくらいに言う。だって自分のことを好きって分かっているから。あ、どうでもいいか。

話を戻すと、それで、目の前の人に告白するってどうゆう感じなんだろう。言った後の間合いとか、帰り道の空気とか、どんな感じになるんだろう。いい感じで想いが通じ合ったら、そりゃあもう楽しすぎる帰り道なのだろうけど、その逆はどうなっちゃうんだろうか。気まずいからって別々に帰るのもなんかあれだから、たわいもない話をしながらお互い上の空でてくてく歩くのだろうか。あぁ、一度くらいちゃんと目を見て告白してみればよかった。いや、まだ遅くはないのですが、でもそうゆう経験は若いうちにいっぱいしておくべきだったなぁと思う。

たぶん、告白って株式投資に似ていると思う。どこかの企業の株を買う行為に。その株が得する株かどうかなんて買う時点では分からない。得するかもしれないし、損するかもしれない。私はそんなのいや。確実に増やす財形貯蓄のほうがいい。懐が今以上にさみしくなるなんてまっぴら。

はたまた、「プリンに醤油を垂らしてたべたらウニの味になるよ」みたいな行為にも似ていると思う。ウニの味わいになってすごく得する気分になるかもしれないけど、私は「プリン」と「醤油」をもっと尊重したい。この組み合わせで、まずかったらいやだもん。確実路線を歩みたい。

となると、告白できる人ってきっと、株式投資もやろうと思えばできるし、プリンに醤油もやってみようと思える人なのかもしれない。本当にやるかどうかは別として、そうゆうポテンシャルがあるのだと思う。チャレンジャー精神を持ち合わせていて、現状を変えていこうという力がある人なのだ。今の状況も悪くないけど、勇気をだしたらもっと輝かしい未来があると信じて行動できる人なのだ。告白できるひとと私の差は、未来を信じられるか信じられないかなんだ。そうか、そうゆうことか。どうやら、私は現状から動きたくないよーって言って何も変わらない、ただの臆病者なだけ。なんだそうゆうことか。

だから、今、中学生にタイムスリップして、もしそれが2月14日だったら、思い切って告白しようと思う。もし、25歳の時の同窓会のあの日に戻れるなら、あの当時の淡い恋心を伝えようと思う。もし、32歳の私が彼に会えたなら、笑って「あの時ベランダからサッカーの練習みてたよ」って伝えたい。(気持ち悪い。笑)

ということで、チョコを鞄のなかにしたためている女の子たち、その勇気をもっているだけで私より確実に7倍はすごいです!  がんばってくださいね〜!