ぱんこの日記

ていねいなくらしのために、ゆらゆら書きます。

嫉妬をしています

私は、今、嫉妬をしています。

それも、10くらいも年下の女の子に。

その人は、書店に勤めていて、ライターとしても活躍している人です。

そして、小説家を目指しているという人です。

その女の子に、とてつもなく私は嫉妬をしているのです。

それは、その才能に。その文章に。

彼女は、毎日短編小説くらいの長さの文章を書き、誰もが面白いと絶賛し、それ分かるわーっと共感される、そんな文章を書くのです。

文章もさることながら、切り口が面白くて、そして小さなその切り口をどんどん深く深く掘っていけるその思考回路が、すごいのです。

そのすべてが、とてつもなく、私は羨ましい。

私は、ずっとライターになりたくて、文章を書きたくて、いろんな人に共感されるような文章を書きたいと思っていました。

文章を書くことを始めてから、それがこんなにも面白いと初めて知ったのです。

もっともっと書きたい、もっともっと面白いネタを見つけたい、そう思いながら毎日を過ごすようになりました。

もう、天狼院書店でライティングを勉強するようになってから、それまでとは頭の中がガラっと変わってしまって、ライティングのことしか考えられなくなっていきました。

次のネタはなににしよう。

提出した作品は、どう評価されるだろうか。

合格もらえるかな。

あそこはこう書いたほうがよかったかな。

とか、みるみるうちに生活がライティング一色になっていきました。

そうこうするうちに、少しずつ自分の力不足に、思い悩まされるようになりました。

どうしても、どうしても、あと一つ上のランクに上がれない。

完成度が上がらないのです。

書けば書くほど、自分がライターとして足りていないことが、ありありと分かってしまう。

それに気づいてしまってから、その事実を認識してしまってから、どうしてもその状況に居続けることができなくなってしまいました。

だから、自分のペースで書き続けていこう、すこしずつレベルをあげていけるようにしよう、そう思いました。

逃げてしまったのかもしれません。

けれど、それでいい、そう思っていました。

すると次第に、文章を書くことが面白い、楽しいという気持ちも少しずつ薄く、小さくなっていきました。

どんどんと日常生活に飲み込まれて行って、そんな風に文章を書くことが面白いと思っていたことさえ思い出せなくなっていました。

そんな時です。

「これからは平日月〜金の22時に更新します!」という彼女の投稿をみたのは。

え、と思いました。

だって彼女はいつだって忙しそうで、仕事に追われていて、文章を書く時間も取れていないようだったのです。

少なくとも、私が天狼院書店に通っているころは、彼女はほとんど記事を更新していなかった。

彼女が昔書いた作品を、私は読んでいました。

これはとてつもない人だ、とその時も思っていました。

そんな彼女が、これからは平日毎日更新する、という。

だから、それを見た時に、本当にできるのか、と半信半疑いやほとんど疑いの目でしか見ていませんでした。

けれどもどうでしょう。

もう2週間くらい経つのに、1日も落とすことなく本当に毎日書いているのです。

それも、面白くない日がない。

毎日、毎日、更新される記事がすべて面白いのです。

時に赤裸々に語るときもあれば、妄想の話を語る時もあって、そしてみんなが知っている「シンデレラ」を現代の女の子にした物語を書いたり。

あぁ、やっぱりこの人は本物なのだ、そう思いました。

私には書けないことを、いとも簡単に書いている。

そしてそれが、いろんな人から共感を得て、そして絶賛されている。

また読みたい、と。

期待してる、と。

そういう人が続々と出てきているのです。

私は、そんな彼女に嫉妬しています。

そんな記事を書ける、会ったこともないひとに絶賛される彼女に。

だから、私もこれからは自分の想いを形にしていくことにしました。

年下だけれど尊敬してしている彼女に少しでも近づけるように。

いつか、彼女のように言葉を自由自在に操れるように。

簡単に言葉を紡げるように。

その背中を見失わないように、これからも応援します、川代紗生を。

川代ノートを。

ぜひいろんなひとに読んでもらいたい。

【意識高い系童話】全ての時間を人生にとって有意義で意味のあることにしないと気がすまないタイプのシンデレラ《川代ノート》 | 天狼院書店