ゴムを感じないパンティ
足の付け根が、ゴムで締め付けられて痛い。
お腹周りには、ゴムの跡がつく。
パンティをはくと、これらがつきものだった。
その解決策は「痩せる」(いや、痩せても解決しないのか?)か「履かない」以外なく、しょうがない、と諦めていた。
毎日欠かさず履くパンティ。
少しでも正位置からずれると、気になるパンティ。
だからこそ、ゴムで固定されているパンティ。
毎日のことだからこそ、どうにかして、もっと快適に付き合えないだろうか。
そう、ぼんやり思っていた。
下着というのは、基本的には人に見せる目的のものではないので、注目をされにくい。
けれど、それらは確実に、ジリジリとストレスを与えてくる。
それは、パンティだけではない。
ブラジャーも、まったく同じだ。
男の人にくらべると、女性は「締め付けられる」ものを日々身にまとっていて、窮屈を感じているのかもしれない。
ただ、それが「当たり前」になっているので、そこを回避する手だてが何もなかった。
しかし最近、そこに救いの手が差し伸べられたのである。
それは、ユニクロの「シームレスパンツ」。
たったの590円なのにもかかわらず、この履き心地は素晴らしいとしか言いようがない。
足の付け根は、まったく痛くない。
お腹周りにも跡がつかない。
それでいて、動きやすい。
まるで、パンツを履いていないかのようなフィット感がある。
なんだ、これは。
早速、何人かの友人にこのパンティの素晴らしさを熱弁した。
するとたまたまそのころ入院していた友人から、「このパンツ買ってよかったよ」との声をもらった。
入院中で、少しのことでもストレスに感じるところ、シームレスパンツはかなり快適にしてくれたとのこと。
やはり!
その快適さに魅せられた私は、毎日欠かさず愛用するようになっていた。
もう、ワコールとかトリンプとか素敵な下着メーカーのものはつけれられまい。
一気にシームレスパンツに傾倒した。
そんなある時、私は西新宿にいた。
約束の時間に間に合うか、間に合わないか、ギリギリだった。
走る。走る。走る。
そして、その時はじめて、シームレスパンツの負の点に気付く。
その日はワンピースを着ていた。
ということは、その下はパンティ。
そう、愛用のシームレスパンツである。
歩いているときには気づかなかったのだが、走るたびに、ズルズル、ズルズル。
自然と落ちてくるのだ。
え、パンツが落ちてくる!
そんな経験をしたことがなかったもので、慌てた。
え、どうしたらいいの!
しかし、待ち合わせ時間は迫ってくる。
走るのをやめることはできない。
パンティを抑えながら、走る。走る。走る。
まさか、こんなことになるなんて。
どうやら、私は一つ大きなサイズを買ってしまったようだった。
「シームレスパンツ」
本当におすすめです。
ただサイズだけは、どうかお気をつけを!