てじーの日記

ていねいなくらしのために、ゆらゆら書きます。

自分から逃げることはやめることにした

私は、自分と向き合うことが、苦手だ。
できることなら、逃げたい。
自分から、逃げ出してしまいたい。

 


「もう一度!」
目の前には、「半紙」とよばれる書道用の紙がふわりと置いてあって、右手には墨汁でヒタヒタになった大筆。
すずりに入った墨汁が、鼻をツンと刺激する。
いや、このすずりからだけではない。
この臭いはもうすでにこの部屋のありとあらゆるものに、染み付いてしまっているように思える。
あぁ、臭い……。
私は、昔からこの臭いが嫌いで嫌いで、仕方がなかった。
「筆持ったら、書く!」
無機質な言葉が、ふたたび響くと、ついさっきまでおとなしかった正座した足が、モザイクをかけられたかのようにムズムズしてきた。
帰りたい。
早く帰って、小学校の友だちとスーファミやりたい。
けれど、ここで筆を置くわけにはいかない。
半紙に筆が落とされるのを、今か、と鋭い目線が見張っているのだ。

 

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