ぱんこの日記

ていねいなくらしのために、ゆらゆら書きます。

クリームパンにはかないまへんわ

明日世界が終わるとしたら何食べたい?

こんな会話、だいたいの人がしたことあると思います。え、したことないって?  もしそうだったら、ぜひ考えてみてください。

うーん、なにかなー。なにたべたいかなー?  そろそろ、ぽわぽわーん、と浮かんできましたか?

さぁ、なんて答えましょうかね。考えただけで、わくわくニヤニヤでれでれしてしまいますね。あ、私だけか。

お寿司もいいなー、築地の新鮮なやつ!  それに、北海道のじゃがバターもいいなー、バターたっぷりめでお願いします!  いや、松坂牛をたらふく食べるのも捨てがたい! 肉!  ニク!    にく!  でも、でも、やっぱり、私は、クリームパンが食べたい!  ふんわりしたカスタードクリームを頬張りたい!  焼きたてでほっこりするやつ!  あ、もうこれしかない。あぁ、もう、絶対にクリームパンしか最後の日の座は譲れないですわ!

 

最後の食事を明け渡すという特待ともいえる待遇にもかかわらず、いつからクリームパンが好きになったのかよく覚えていない。あー残念。初めてクリームパンを食べた日を、クリームパン記念の日にしたかったのにー。まぁ、覚えていないのだから、きっとクリームパンとの出会いは特段、衝撃的な出会いなどではなく、なんら運命的なものではなかったのかもしれない。でも、小さいころから安定のプリン好きだったから、きっとクリームパン好きの原石は生まれながらにして持ち合わせていたのでしょう。

クリームパンのなにがいいって、あのフォルム!  可愛くないですか?  可愛すぎるでしょ!  ずるいでしょ!  だって、太った人がグー握った時と同じだよ?  焼く前になんでその切れ込みいれた!  いやぁ、もう、奇跡的なセンスに乾杯ですよ。最近シャレぶって、キューブ型のも出てきているけれど、あんなの邪道すぎる。全然かわいくない。お行儀よく四方八方、カクカクしやがって。あんなの、クリームパンじゃない!  クリームパンとは名乗っちゃいけない!  可愛い可愛いフォルムのあの子を手に持つからこそ、喜びもひとしおというものだ。

そして、あのテカり!  食べてよー食べてよーってこちらに語りかける、あのテカリ。そんな顔されちゃったらすぐにでも、かわいいなーーといじらしい気持ちになって、大きな口をあんぐり開けてしまうじゃないか。あれは、焼く前にたっぷり卵黄を塗るから綺麗にテカリがでるんですよねー!  それ思いついた人、すばらしい!  グッジョブですよ!

そしてそして、本丸のカスタードクリーム!  これがまぁ、奥が深い!  固いタイプもあれば、とろーりとろとろタイプもあるし、その中間で程よい固さのものもある。これは完全に好みですね。私はといえば……いや、この辺でやめておこう。

 

好きなもの、好きな食べもの、好きなひとのことって、どうしてこうも時間を忘れていくらでも語れてしまうんだろう。この「好きなこと」を、大切にしていきたい。丁寧に接していきたい。そんな風に思う。がさつな私はもう封印して、ゆっくりじっくり好きなことに向き合いたい。

 

まだまだ全然記事をかくのに時間もかかるし、面白いものや感動してもらえるものは書けない。ただ好きってだけなのだけど、でもやってみたくて、少しでもその空気を吸ってみたくて。だめ元でチャレンジをしてみることにした。お誘いというか、営業を受けて、仕事帰りにガパオを食べながら悩んだのだけど。思い切って、恥を承知で、今受けているゼミの上のクラスの受験をしてみることにした。やってみるのは、タダだし(ほんとはちょっとお金かかってるけど笑)。どうなるかは分からないけど、自分の思いのまま、流れに乗って生きていこうって思って。クリームパンに匹敵するくらいもっともっと大好きになれるように、自然な気持ちを信じて突き進んで生きていきます!

 

 

 

 

はあちゅうの「言葉」への愛は必見です

今回は、短めに。

はあちゅうって知ってますか?よく恋愛系のコラムを書いている人。ってそれだけしか印象がなかったのだけれど、この人、実はすごい。何がすごいって「言葉」への愛情がすごいんです。

「言葉」が好きで好きで、とても大切にしていることが伝わってくる彼女の素敵な本に出会いました。なんどもなんども読みたくなるほど、彼女の文章は読みやすいし、何より考え方がすばらしい。本当は、もっとじっくり紹介したいのですが、またの機会に。

 

「言葉を使いこなして人生を変える」はあちゅう/2017年 大和書房

 

 

トルコ人に道を教えたらキレられたのはなぜだろう

「アナタ、なぜワタシに会いたいと言わない! ワカラナイヨ!」

さっきまで楽しそうに話していたトルコ人の男が、急にキレ始めた。道案内をしただけのに……。なんで怒っているのかこっちがワカラナイよ。

 

***

「エクスキューズミー」

それは突然の出会いだった。日曜の昼下がり、私は池袋駅の中をひとり歩いているところだった。考えごとをしながら歩いていたので、周りの音や風景はあまり頭に入ってこなかった。そんな時に、聞き慣れないイントネーションの言葉がふと耳にはいってきて、瞬発的に止まらなければ、と思った。とっさに過ぎ去りそうになった足を半歩戻し、不自然に止まる。あれ、声の主はどこだ、と探ると、私の視界には身体しか見えない。どうやら思っていた以上に背が高かったようだ。154cmの私はぐっと目線を上にあげて、彼の顔をみた。おぉぉ、濃い! 顔のホリが深い! 鼻が高い! 目が大きくて髪は黒い。インド人かな? とにかく、想定外のタイプの方とのご対面だったので、一瞬たじろぐ。ただ、これはチャンス。英語を話せるではないか! 英会話を習いはじめた私は、急にテンションがあがる。

「ウェア イズ セイブライン?」

おぉ、西武線に乗りたいのね? オーケーオーケー! 今わたしたちがいる場所からはすこし離れていたため、大まかにどのあたりに乗り場があるのかをたどたどしくも説明する。なんとか伝わっていたようだったが、彼は意外にも、連れて行ってほしいと私に願い出てきた。急用もなかったので、二つ返事で快諾。西武線乗り場をめざし、一緒に歩き始めた。道中、彼は一方的に、かつかなりのスピードで自分のことを話してくれた。自分はトルコ人で、日本の車メーカーの会社で働いていること。日本に来たのは初めてで、もう4か月滞在していること。日本の他に、ニューヨーク、韓国、台湾などに行ったことがあること。とにかくすざまじいほどのマシンガントークなので、あいづちを打つひましか与えてもらえない。そうこうするうちに、西武線乗り場に到着した。なのに、彼は乗り場に向かおうとしない。なぜだ、なぜなんだ。まだ話し続けている。自己紹介が続く。止まらない。もういいよ、わかったよ。こちらの気持ちなど意にも介さず、彼は話し続ける。

「このあと30分くらいしゃべらない?」

彼は唐突にそう言った。30分……、かぁ。正直私はこの10分そこらの会話で、もうお腹がいっぱいだった。解放されたかった。

ごめんね、私、行かないと……。

「じゃあいつ会える? 明日? 明後日? いつならいいの? また会いたい」

今週はちょっと仕事が忙しくて難しい。

「日本人、みんな忙しいっていう。本当に忙しいの?」

そうだね……。ごめんなさい。

 「忙しい、忙しいって言って、本当に忙しいのか。なんで、あなた、私に会いたいって言わない! 分からない!」

なぜか、このトルコ人はキレていた。意味が分からない。どうして私が、あなたに会いたいって言わないといけない!  全然分からない。分からなすぎて、言葉が出てこない。ただ、道案内をしただけだ。なのに、今、目の前の彼はキレている。どうすればよかったのだろう。どうしたらこの状況を回避できたのだろうか。

しばらく彼は言いたいことを言い続けていた。一方的に。それを聞きながら、私は私の中で、彼がなぜ怒っているのかゆっくり考えてみた。結論から言うとどうやら彼の目的は、道を聞くことではなかった。はっきりとは言わないけれど、つまりはそうゆうことらしい。そしてたぶん私だけではなく、過去何度もこうゆうことをしているように感じ取れた。そう、西武線なんて、どうでもよかったのだ。それが目的ではない。道を聞くことをきっかけに、彼は日本人の友達を作りたかったのだ! それならそうとそう言えばいいのに、この肝心なところは言わない。一番大事な本当の目的を言わずに、自分の思い通りにならないことに腹を立てて、子どものようにダダをこねているのだ。そうと分かると、彼と分かり合えることはない。今は彼の気持ちを沈めることより、この場を早々に離れることのほうがよさうだ。こうなったらしょうがない。こちらの卑怯さを承知で、謝り侍になりとにかくあまり心のこもっていない謝罪を繰り返し、その場を離れた。

きっと、彼はトルコ生まれのジャイアンだ。私はのび太のび太は、秘密道具をかしてと言われてかしてあげたのに、返してというとジャイアンにキレられる。ジャイアンは、借りるのではなく、自分のものにしたかったの 。そんなことは知らないのび太は、殴られる。力づくで奪われそうになるなんて……。

なんやかんやと言われたけれど、この出会いは、私にとっては結構おもしろい出会いだった。いろんな人がいる。ほんとに。そして、彼が話してる英語はわりと理解できたのかもしれない。なんだか、そっちのほうが嬉しくて嬉しくて、すこしいい気分。あ、もしかして、こうゆうところなのだろうか、私がキレられるのは。タラレバ的に言うと、英語がもっと話せたら、すこし違う展開になったのかなぁ。 

 

美容院では、女子会がうじゃうじゃ

「私、結婚したら絶対離婚したくないんだよねぇ!」

美容室でのこと。私を映す鏡の裏側に座っているオンナAはこう言って声を荒げる。え、それ当たり前のことだよね。私だって結婚したら離婚したくないし、それ、世の中の人みんな思っていることだよ。離婚してしまった人だって、なにも最初から離婚するつもりで結婚してない。

オンナAはこう続ける。

「えー? 結婚ー? ホントは結婚したいんだけどぉ、友だちが結婚したばっかりで、すぐ結婚したら、焦ってしたって思われそうでいやなんだよねぇ」

え、どうゆうこと? それ、自分のタイミングでよくない? したい時にしちゃいなよ!

オンナAが自分の顔を見ているであろう鏡の裏側にいるオンナBの私は、彼女と心の中で会話をする。顔は見えないけれど、きっとこんな顔であんな服装なんだろうなぁ、と想像する。その答え合わせがしたくて、彼女が帰るときにはお顔を拝見したいと思っていたのに、いつの間にか彼女はいなくなっていた。あー、残念。

美容院。そこは、その鏡と向き合うひとの数だけ女子会が開かれている場所。もちろん、人によっては開催拒否のスタンスを貫くこともあるだろうけれど、わたしが今まで隣席させていただいた限りではほぼ8割くらいの確率で絶賛開催されている。この女子会はかなりお気楽だ。「お客」という立場でいる以上、言いたいことを言ってもすべて肯定してくれる。合わせてくれる。気持ちよくしてくれる。ときに彼氏のグチをいったり、はたまたのろけたり、かるい自慢話をしたり。

それってなにも考えないから楽しいんだよなぁ。わかるなぁ。だけど、もしかしたら周りに人がいることを忘れないほうがいいかもしれない。

そんなことを考えていたら、あっという間に髪の毛バッサリですっきり!また新しい日々をゆったり歩みます。

 

 

文章をかくことは自分との対話なのかもしれない

文章を書くようになってから、自分との会話がすごく増えてより楽しくなってきました。それと同時に、自分の性格がより鮮明に分かるようになってきました。写真でいうと解像度が上がってきたようなイメージです。

ライティングゼミでは毎週月曜の23:59までに記事を提出するのですが、ほかのゼミ生の記事を読むことができます。それを読ませてもらっていていつも思うのが、文章や言葉にはそのひとの気質がにじみ出るものなんだということ。もしまったく同じことを表現するとしても、きっとひとりひとりえらぶ言葉が違うんだと思うんです。そこには、実質的な意味を伝える「ことば」以外の伝わる「なにか」がある。ことばの裏側に、そのひとの考え方、どんな風に生きてきたかみたいなものがあってそれが伝わってくる気がするんです。このひとは優しいひとなんだろうな、とか、すごい負けず嫌いなんだろうな、とか伝わってくる。

提出するまで(してからも)自分が書いた文章を、何度も何度も読み返します。それは、読んでくれるひとに伝わるかな、というのを確認するためです。読み返せば読み返すほど、少し離れたところから自分の気質がじんわりと分かってきます。断定する表現を避けてばかりで言い切れない弱さがあるんだなぁ、とか、かっこつけようとしてるな、とか。記事を書くときも、今までスルっとやり過ごしてたことをあれやこれやと考えていくと、意外な結論にたどり着いていきます。記事の最後は明るく終わりたいので、今までただマイナスに考えているだけだったことが記事にすることでプラスに転換できることにも気づきました。

まだまだです。文章力も人間力も。ただ、書き続けることで、きっとなにかすこし変われるんじゃないかと思い始めています。

これからは、もっと楽しくなるような、へぇそうなんだって思ってもらえるような、気持ちが明るくなる記事を書いていきたいと思います!  

Webマーケティングのセミナーに参加したら、そこは異世界だった

やばい。仕事でWebに携わりたいって言ってしまった。

入社してから6年ちかく、パソコンやネットワークなどの営業をしていた。それなのにパソコンにもネットワークにも興味がまったくわかず、むしろ年を追うごとにどんどん嫌いになっていく。だって、難しくて覚えられないんだもん。営業のくせに、細かいことは分からない。「こうなったらいいですよね~」という夢を語ることと、金額の算出と、世間話くらいしか私にはできなかった。だから技術的なことは、どんな些細なことでもSEに相談して協力してもらっていた。下手なことを言って、致命的なことになってしまうことで迷惑をかけたくなかったから。SEからしたら、いつもすぐ電話してくるし、付きまとってくる私はとてつもなく迷惑な営業だったと思う。けれど、私の周りにはいいひとばかりで、みんな温かくて協力的だったので何とか仕事ができていた。ありがたい。こんな感じだったので、まったくといっていいほど知識がない。「L2スイッチ? うーん。L3よりは重要な機器なんだよね? じゃあ、壊れたときのために予備機買っときましょう!」みたいな。いいか悪いかは分からないけれど、私自身はお客様に「調子はどうですか?」「何か困ったことはないですか?」とお声がけをするポジションを徹底し、技術的なことはSEさんに聞いてくださいね(もしくは聞いてきます)という白黒はっきりした営業スタイルだった。

4年前に今の販売企画の部署に異動してもこのアレルギーはご健在で、パンフレットやカタログなどの紙の媒体の販促物ばかりに手を出し、インターネットとかホームページとかそうゆうことにはなるべく近づかないようにしていた。それが世のため、人のため、自分のため、だと思ってたから。なのに、柄にもなくホームページでのマーケティングに興味を持ってしまった。今のご時世、ホームページでの販売戦略をしっかりしないと絶対だめでしょ、とか生意気にも思い始めてしまった。しかも、結構あつく。なにかの時に競合企業のホームページを見て、これはいかん、と思ったのがきっかけ。ちょっとうちのホームページ全然だめじゃん、と。思いがけず熱が高まってしまった。そんなタイミングで上司との面談があり、ジャストナウなその想いをぶつけてしまった。あぁ、言わなければよかった。なんであんなこと言ってしまったんだろう。いつもこうだ。気持ちが先走ってしまうのだ。でもこれが自分の性分だからあきらめるしかない。よし、こうなったら知識をつけよう。じゃあ、手始めにセミナーにでも行ってみるか、とトントン拍子にことが進み、無料セミナーに行くことになった。

時間ぎりぎりに会場に到着すると、すでに後列の席しか空いていなかった。おぉ、かなり注目されているんだな。とりあえず空いている席を見つけ、そそくさと座ってまわりを見渡す。Macパソコンを開いているひと、オフィスカジュアルなひと、茶髪のお兄さん、など普段あまり会わないような人たちがいた。もちろん、スーツの人もいるのだけど、自分が場違いなのではないかとびくびくしていたので、見慣れないものに目を奪われる。

「それでは、セミナーを開始いたします」

おぉ、はじまった。見るからにIT系の35~6くらいの男性が話しはじめた。最初はよかった。「ITマン」は少し早口だけれどとても分かりやすくて、どんどん話にのめり込んでいった。ついていくのに必死だった。しかし、時間が経つにつれ、ITマンも気持ちがのってきたのか、「少し早口」が「かなり早口」にシフト。それと同時に、専門用語の集中砲火。「デモグラ」だの「コンバージョン」だの、意味不明な言葉を使いだすようになったのだ。文脈から読み取ろうにも、読み取れない。完全に蚊帳の外。意味は分からないけれど、メモだけでも、と聞き慣れない言葉をひたすら書きとめ続けた。最後のほうは、よく口が動くなー、とか、頭いいんだろうなー、とかセミナー内容とは全然関係ないことに思考回路がいってしまいITマンの出す結論とは生き別れてしまった。ただ、この日のセミナーのおかげで、これから勉強しなければならないことがたくさんあるということだけは、よく分かった。

同じ日本人なのに、分かり合えないこの感じ。共通言語をもっていない感じ。新入社員のころを思い出した。先輩に営業同行をさせてもらって、お客様先での最初の世間話は楽しく聞けていたのに、いざ商談に入るとチンプンカンプン。なにもかも分からなくて、知らない単語は出来る限りメモを取っていた。この日もまったく同じような状況。ここ数年で、必死にメモをとることなんてあっただろうか。最近は、ノートは眠気を紛らわすためだけに使われていた。かわいそうに。久しぶりに本来の目的として使われるノートもさぞかしうれしかっただろう。私も、新入社員のときの気持ちを思い出して少しうれしくなった。

あの時のフレッシュさはもうほとんど残っていないけれど、あの時の自分を見習って少しだけがんばってみようかな。この気持ち、続きますように。

バレンタインデーの告白

今日は、バレンタインデー。好きなひとにチョコをおくる日。きっといろんなところで、すてきな恋が始まったり、するんだろうなぁ。みんなドキドキしてるんだろうなぁ。下駄箱とかいつも靴の出し入れしかしないくせに、今日ばかりはじろじろ見ちゃったりするんだろうなぁ。いいなーいいなー。

こんなすてきな日なのだから、なにかほんわかする思い出のひとつやふたつ誰にでもありそうなものだけれど、私にはこれといった思い出がない。なんと寂しきこと。正確にいうと、ないわけではない。ただ、思い切って好きなあの子に思いを告げて付き合うことになった、とか、手作りのチョコレート作ってがんばった、とか自分の心に刻まれるような一か八かの大勝負のような感じのやつが、ひとつもない。

そもそも、面と向かって告白をしたことがないのだから、バレンタイン以前の問題なのかもしれない。「好きです」とか「付き合ってください」とか言えるひと、凄すぎませんか。どうしたら言えるんですか。私は言えません。とてもとても、そんな勇気がない。のどから手がでるほどその人のことが好きだったとしても、言えない。だって、反応が怖いじゃない。次の日、目すら合わせてくれなくなってしまう可能性だってあるわけじゃないですか。そんな相手の気持ちが分からないような何の保証もないところに飛び込むなんて、想像するだけでも、ぞっとする。一応補足しておくと、もちろん付き合ってる彼氏には「好き」って言える。たぶんうざいくらいに言う。だって自分のことを好きって分かっているから。あ、どうでもいいか。

話を戻すと、それで、目の前の人に告白するってどうゆう感じなんだろう。言った後の間合いとか、帰り道の空気とか、どんな感じになるんだろう。いい感じで想いが通じ合ったら、そりゃあもう楽しすぎる帰り道なのだろうけど、その逆はどうなっちゃうんだろうか。気まずいからって別々に帰るのもなんかあれだから、たわいもない話をしながらお互い上の空でてくてく歩くのだろうか。あぁ、一度くらいちゃんと目を見て告白してみればよかった。いや、まだ遅くはないのですが、でもそうゆう経験は若いうちにいっぱいしておくべきだったなぁと思う。

たぶん、告白って株式投資に似ていると思う。どこかの企業の株を買う行為に。その株が得する株かどうかなんて買う時点では分からない。得するかもしれないし、損するかもしれない。私はそんなのいや。確実に増やす財形貯蓄のほうがいい。懐が今以上にさみしくなるなんてまっぴら。

はたまた、「プリンに醤油を垂らしてたべたらウニの味になるよ」みたいな行為にも似ていると思う。ウニの味わいになってすごく得する気分になるかもしれないけど、私は「プリン」と「醤油」をもっと尊重したい。この組み合わせで、まずかったらいやだもん。確実路線を歩みたい。

となると、告白できる人ってきっと、株式投資もやろうと思えばできるし、プリンに醤油もやってみようと思える人なのかもしれない。本当にやるかどうかは別として、そうゆうポテンシャルがあるのだと思う。チャレンジャー精神を持ち合わせていて、現状を変えていこうという力がある人なのだ。今の状況も悪くないけど、勇気をだしたらもっと輝かしい未来があると信じて行動できる人なのだ。告白できるひとと私の差は、未来を信じられるか信じられないかなんだ。そうか、そうゆうことか。どうやら、私は現状から動きたくないよーって言って何も変わらない、ただの臆病者なだけ。なんだそうゆうことか。

だから、今、中学生にタイムスリップして、もしそれが2月14日だったら、思い切って告白しようと思う。もし、25歳の時の同窓会のあの日に戻れるなら、あの当時の淡い恋心を伝えようと思う。もし、32歳の私が彼に会えたなら、笑って「あの時ベランダからサッカーの練習みてたよ」って伝えたい。(気持ち悪い。笑)

ということで、チョコを鞄のなかにしたためている女の子たち、その勇気をもっているだけで私より確実に7倍はすごいです!  がんばってくださいね〜!